◎辞めていった人達

【ビジョン】居心地作り

辞めていった人達

私は今45歳です。

今まで、辞めていった人いろいろ見てきました。

近々私も辞めることになりそうなので、

過去、出会った人たちを思い返そうと思います。

動物病院時代の先輩

6つ年上の元OLのお姉さんが「動物看護士になりたい」と動物病院に転職してきた。

私も同時入社の新入社員ですが、社会人経験者のお姉さんなので先輩でした。

とても気さくな、面白い人で、楽しい毎日を送っていましたが、

6か月が過ぎたある日突然姿を消しました。

とてもいい人だったので、みんな”事件か?”っと怒りではなく、心配でいっぱいでした。

音信不通なまま3か月が過ぎた頃、手紙が届き、

「住み込みで、温泉宿で働いています。」と連絡がありました。

彼氏が差し押さえにでもあったか?

衝撃な出来事でした。

残された私は、一人で仕事を抱えることとなりましたが

院長が、その年の採用見送りだった人に急遽連絡し、「採用!」っと、

こっちの勝手で入社させ、無事、人員確保は行えました(^-^;

採用見送りだった理由が衝撃すぎる

運良く?採用されたその人は、とても仕事ができて、頼りになる後輩となりました。

ただ、院長が採用を見送っていた理由が、

「B型だったから」でした。

どうやら、この病院はA型ベースでO型ならOK。

穏便な空気を乱すB型は混ぜないように”平和”を守る主義のようでした。

そこへ、入ってきたB型さん。

様々な革命を起こして、病院を発展させていました(^^♪

でも、今思えば、

不採用理由が恐ろしい病院です。(個人病院なので、雇用者の自由ですが・・・)

仕事が出来る獣医さん

とても的確な判断で、院長もお気に入りの獣医師。

私たちも、その方の指示や、動物への扱い方も完璧!

女性の方だったのですが、私たちへの接し方も優しく、素敵な人でした。

でも、旦那さんの「故郷に帰りたい」の気持ちを受け止め、

四国へ行くこととなり、残念ながら退職されました。

自己都合なのに、惜しまれて辞めてく姿は、やっぱりカッコイイですね。

めったに出会えない”当たり”の人材でした。

方向転換を決めた同僚

同僚というのは、動物看護士の人ですが、

この人は、常に先を見る人でした。

4年制の大学在学中に

「ここにいても無駄な時間だな」と感じ、

辞めて、動物看護士の専門学校に入り直した人。

給料の安い動物看護士の仕事に文句も言わずに働き、

(とても動物に好かれる人でこの仕事に向いてると思っていました。)

2年半が過ぎたころ、

病院の床のクロスの張替えや、棚の配置の変更などを行っているときに、

「インテリアコーディネーターになりたい」と目覚め、

「インテリアコーディネーターの学校に行く」と言って、

辞めていきました。

この人は、その後成功し、”センス”が活かされ、活躍しています♪

土木業で男尊女卑を乗り越えた女性社員さん

次は、派遣先で出会った女性社員さんのなのですが、

土木科出身の建築士の資格を持った方。

その方が、男社会の土木業でバリバリやっていました。

ヘルメットかぶって、「こらー!!」と男性軍を鼓舞していました。

見た目はちっちゃなハムスターのようなかわいらしい人でした。

私が出会った時は、男性軍から信頼される存在になっていましたが、

入社時は男尊女卑の扱いひどかったようです。

「女のくせに」と男性から貶される毎日。

「辞めてやる!」っと何度も思っ泣いていたそうです。

そんな人が、誰からも頼られる存在となり、

「女だけど、役職与えたら?」っと声が高まってきた矢先に

「辞めます!」っとあっさりいなくなりました。

これもカッコよかった。

辞めるまで何度も訴えてきた過剰労働。

まったく動きがなかったことに2年は耐えて、我慢の限界。

辞める日は、いろんな人がケーキを持ってきていました。

みんな助けて貰ってたんだろうな。。。

「辞められたら困るなら、大事にしろよ!」っと思った出来事でした。

そのあと、10年働いていた契約社員さんも「正社員の仕事が見つかったので」

っと笑顔で辞めていきました。

「言ってくれたら正社員にしたのに」と悔しがる支店長さん。

”昇格の声かけとけよ!”

っとこれも、尽くす人を軽く扱った会社の甘えが原因だと思いました。

ちなみに、このお二人とも、辞めた年齢は45歳。

行動力に関心した出来事です(^^♪

大手企業からの飛躍。仕事が出来る社員さん

大手企業で派遣社員として働いているときに出会った方です。

賢い女性の人。

この会社は女性も多く、男性と比較されることもありません。

そもそも、一定の学歴が入社時の必要条件なので、

みんな同じレベルであることを知っていて、

社員同時でマウントを取る感じはありませんでした。

その代わり、ぬるい。

活気がない。

会社が大きいので、個人の実力を発揮しなくても安定している。

ブランド力で保てている。

仕事ができて、いろんな提案が浮かんでしまう人にとって、

”そんながんばらなくていいよ”と言われる環境は苦痛だったのかもしれない。

その人は、今持っている知識を活かせる場所へと転職していきました。

その人が、その会社で何かしていたわけではないのですが、

「この会社は、この、賢い人が選んだ会社だ」という、存在パワーがすごく、

その人がいなくなったあと、引き継いだ人が頼りない人ばかりで、

空気感は一瞬にして”やばい”と察しはじめた感じがしました。

その人の”存在”が周りの人に”安心”を与えていた。

これも、”そりゃ辞めるよな”っと思った出来事でした。

引け目は不要

このどの人も、

バリバリ仕事をしていた人で、最後まで、しっかり仕事をして、

堂々と辞めていきました。

「見切り」

そんな感じで、会社に文句も残さず、次へむけて出発!

って感じでした。

こんな人たちが辞める事で、わかるのが、

”残された人達”の心理。

哀しいですが、今、私を苦しめている上司は、

私が辞めようと、なんの苦痛もありません。

また違う人に過剰労働を押し付けるだけですので。

ただ、

何かを察してくれる人もいるかもしれない。

私が、この、辞めていった人たちから受けた感情は、

「大事にしないといけないよね」と思ったこと。

”どっか行っちゃうくらい、どこでも求められる人だろうな。”

と思えた人たち。

私も、こんな人たちのように、

どこか、大事にされるところで頑張りたい。

辞めることがわがままなのか、

自分を大切にするために必要なことなのか、

気持ちの良いものではありませんが、

自分にとっては必要な1歩のような気はします。

この人たちから勇気をもらって、

次に進みたいと思います。

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